不動産売却におけるリースバックとは?活用法についても詳しく解説!

公開日:2021/12/15   最終更新日:2021/11/29

年金だけでは老後の資金が心配だとか、まとまった現金が必要になったとか。「リースバック」という手法が注目されています。リースバックとは「セール・アンド・リースバック」を略したもので、自宅に住み続けながら、まとまった現金を得る方法です。こんな話を聞くと、メリットしかなさそうなのですが……もう少し、くわしく見ていきましょう。

リースバックとは?

リースバックとは自宅を売却して、まとまった現金を手にした後でも、自宅に住み続けることができる手法。売却後に買主と賃貸契約を結ぶのです。

混同されがちな手法に「リバースモーゲージ」がありますが、リースバックがマンションなど不動産全般に使えることに対して、リバースモーゲージは土地付きの建物にしか使えないところや、リースバックはローン中でも使えることに対して、リバースモーゲージは抵当権が設定されていると、多くのケースで使えないこところが異なります。

またリースバックで手に入るお金はご自身のものですから使い道は自由ですが、リバースモーゲージは基本的に借金で使い道は老後資金に限られているところも異なるのです。しかし、どんな場合にもリースバックが使えるとは限りません。

残債を完済できない場合

抵当権が設定されていてもリースバックが使えるとはいえ、手にした現金でローンを完済し、抵当権を抜くことができなれければリースバックは使えません。

賃料がローン返済額を上回る場合

リースバック後の賃料が、現在のローン返済額を上回る場合は、リースバックを利用できません。また不動産業者に、将来的に賃料を支払えないと判断されてしまうと、リースバックを断られる可能性があります。

リースバックの具体的なメリットを学ぼう!

まとまった現金を手に入れられるリースバックですが、それ以外にもいくつかのメリットがあるのです。

時間をかけずに現金を手に入れられる

不動産売却には、たとえば仲介売却なら長い時間がかかりますが、リースバックなら買取りと手続きは変わりませんから、短期間で現金を手にできます。

売却後も家に住み続けることができる

リースバックなら住み慣れた土地を離れたり、子どもが転校を迫られたりすることがありません。引っ越しも不要ですから、余分な手間や出費も必要ありませんし、ご近所に知られることもありません。

住宅ローンを早期完済できる

いくら低金利の時代とはいえ、月々支払わなくてはいけない住宅ローンの負担は重いものです。リースバックなら月々の支払いから解放されます。そのかわりに家賃の支払いが必要になるとはいえ、それでも負担が重ければ新たに賃貸住宅を探せばよいだけのこと。住宅ローンならば、負担を軽くすることは不可能です。

将来的に買戻しも可能

契約によっては資金に余裕ができた将来に、売却した不動産を買い戻すこともできます。ただし、売却期間中に不動産業者が負担した税金などが上乗せされてしまいますから、買戻し時の価格は売却時の価格を上回ることがほとんどです。将来的に買戻す意思がある場合は、契約時に買戻し価格を定めておきましょう。

リースバックの活用法

上でリースバックのメリットについてみてきましたが、それではどんなケースで活用するのがよいでしょうか?具体的な活用法について見ていきましょう。

まとまった現金が必要なケース

一時的に現金が必要だけれど、現在の環境は変えたくない。そして将来的に、さらに大きな現金が入手できるケースに向いています。またローンが完済したシニア世代なら、老後資金やレジャー資金を得るのにも向いています。

相続対策が必要なケース

相続人が複数いるケースで、財産が不動産しかないというケースでリースバックは使えます。不動産を現金化して分割しやすくする一方で、残された不動産にも住み続けることができるのです。

建物の査定が低すぎると感じるケース

建物にはまだ住み続けることができるのに、査定ではまったく評価されなかった。こんな場合にも、リースバックは向いています。他には立地が悪いなど、仲介売却では思ったような結果が出そうにないケースにも向いているでしょう。

住み替えを検討しているケース

住宅の住み替えでも、リースバックは使える仕組みです。住み替えたいけれど買主が見つからずに、新居を探せないというケースでも、リースバックならまとまった資金を手にできますし、新居を探している間も住み続けることができるのです。

 

不動産の売却といえば仲介、買取り、任意売却の3つが一般的ですが、新しい選択肢がリースバック。まとまった金額を手に入れることができ、現在の住居に住み続けることができるという仕組みです。

利用には制限がありますし、メリットばかりではないのが実際とはいえ、リースバックが向いているケースがあるのも事実。不動産業者を選ぶ際には、リースバックを含めた幅広い提案を行ってくれることもチェックポイントになりそうです。

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