不動産売却の一般的な流れをステップごとに詳しく解説!

公開日:2022/11/15  

住宅を手放す際は、事前に大まかな流れを把握しておくとスムーズに進めることができます。本記事では、不動産を売りに出す際の一般的な流れについて紹介します。具体的にかかる費用や、スムーズに進めていくためのコツも紹介しているので、持て余している物件を売却するか迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。

不動産売却の一般的な流れ

まずは不動産売却時の大まかな流れを紹介します。すべての工程を完璧に暗記をしておく必要はありませんが、おおまかな流れだけは把握しておいた方がスムーズに進めていくことができます。まだ流れを把握していないという方は、ぜひ参考にしてください。

相場を把握する

まずは相場を把握しましょう。相場を知らずに査定を依頼してしまうと、相場よりも大幅に安い価格を提示されても気が付くことができず、損をしてしまう可能性が出てきます。面倒かもしれませんが、売却を考え始めたらまず相場を調べましょう。相場は新聞の折込チラシや、レインズというサイトで調べることができます。調べる方法は複数あるため、自分にあった方法で調べてみてください。

査定依頼

相場を把握したら査定の依頼をしましょう。最近ではインターネット上から簡単に査定依頼を行えるようになったので、余り身構えずに気軽に依頼してみましょう。もちろん査定まではほとんどの所で無料のため、余裕がある方は1社だけでなく複数の場所で査定を依頼することがおすすめです。

査定の結果は、しっかりと記録をしておいてください。複数の会社にまとめて依頼をする方法もあるので、面倒な方はそういった便利なサイトを利用してみてください。

媒介契約

査定の依頼をして売却を依頼する会社を決めたら、媒介契約を結びましょう。複数社と契約することもできますが、1社だけとしか契約できない契約形式もあるので自分にあった契約形式を選択するようにしてください。1社のみに絞る際は、選んだ会社によって大きく結果が変わる可能性が高いため慎重に決めるようにしましょう。

希望を伝える

契約までの流れが終了したら、自分の希望を伝え戦略を立ててもらいます。希望はすべて汲んでもらえるとは限りませんが、希望はしっかりと伝えるようにしましょう。あとからやっぱりこうしてほしいと伝える行ためは相手に迷惑をかける可能性が高いです。

販促活動開始

希望を伝え戦略を立ててもらったら販促活動が開始されます。販促活動自体はとくに売主である自分が何かをする必要がありませんが、希望者が見つかった際の内覧の準備はこの段階で始めることが理想です。汚い家を買いたいと考える人はいないため、内覧の準備では掃除をする必要があります。

希望者にはリビングや玄関だけでなく、トイレやベランダといった場所も隠さず見せる必要があるため、隅までしっかりと掃除しましょう。面倒かもしれませんが掃除を怠るとせっかく見つかった希望者に辞退されてしまう可能性が出てきます。

条件交渉

希望者が見つかったら条件交渉となります。条件の交渉は不動産会社が間に入ってくれるため、直接やり取りをする必要はありません。もちろん相談に乗ってもらえるため、不安に感じる必要はありません。

売買契約

お互いに条件に納得がいったら売買契約となります。契約書などはもちろん不動産会社が作成してくれます。

決済と引き渡し

売買契約を結んだら決済と引き渡しです。決済と引き渡しを行う日までに書類に不備がないかチェックを済ませておきましょう。

確定申告

決済と引き渡しが完了したらすべてをやり切ったと感じる方が多いですが、実は最後に確定申告が待っています。しっかりと報告をして税金を納めなければ後々面倒なことになるので注意してください。

不動産売却時にかかる費用

不動産売却にかかる費用は大きく分けると仲介手数料・印紙税・抵当権抹消費用・譲渡所得税の4つです。仲介手数料と譲渡所得税は建物の売却価格によって大きく異なり、印紙税と抵当権抹消費用はおおよそ2万円です。また上記で紹介した費用以外にもハウスクリーニング費用や引越の費用などが合計で数万円から100万円ほどかかると考えておきましょう。

不動産売却をスムーズに進めるコツ

売却をスムーズに進めるコツは、事前にかかる費用と税金を確認しておくこと、大まかな流れを把握しておくこと、依頼する不動産会社選びをしっかりと行うこと、建物の欠陥部分を隠さないことの4つです。下記からは、それぞれについて詳しく解説します。

事前にかかる費用と税金を確認しておく

スムーズに進めるためのコツ1つ目は、事前にかかる費用と税金を確認しておくことです。建物を手放す際は、さまざまなタイミングで費用が掛かります。事前に把握せずに売買を進めてしまうと、後々困ってしまう可能性が高いため、できるだけ早い段階からかかる費用と税金について確認しておきましょう。

大まかな流れを把握しておく

スムーズに進めるためのコツ2つ目は、大まかな流れを把握しておくことです。大まかな流れをあらかじめ頭に入れておくことができれば、何度も次の工程を確認する手間がなくなり、さらには事前に次の工程を進めるといったこともできるようになります。

依頼する不動産会社選びをしっかりと行う

スムーズに進めるためのコツ3つ目は、依頼する不動産会社選びをしっかりと行うことです。適当に選んでしまうと、自分との相性が合わなかったり、嫌な対応をされたりする可能性があります。インターネットなどからも評判は確認できるため、事前のリサーチは忘れずに行いましょう。

建物の欠陥部分を隠さない

スムーズに進めるためのコツ4つ目は、建物の欠陥部分を隠さないことです。自宅にひび割れなどの欠陥がある場合は、希望者に隠さずに伝える必要があります。もしも故意に隠してしまうと、後々大きなトラブルに発展してしまう可能性が高いです。隠さずにしっかりと伝えるようにしましょう。

まとめ

本記事では、不動産を売りに出す際の一般的な流れについて紹介しました。いかがだったでしょうか?たくさんの工程があるため、すべてを記憶しておく必要はありませんが大まかな流れは把握しておくようにしましょう。本記事が何らかの事情で物件を手放そうか迷っているという際、お役に立てれば幸いです。

おすすめ関連記事

SEARCH

READ MORE

今回は不動産売却後の確定申告の流れとポイントについて解説します。事前に方法やポイントを知っておくことで余裕をもって手続きができます。とくに確定申告を税金に関わる重要な手続きです。知らずに申告

続きを読む

不動産の売却には多くの知識を身につけておくことが重要です。正しい知識を身につけておくことで、円滑に手続きが進められたり、売却時のトラブルを予防したりできます。今回は、契約不適合責任について解

続きを読む

不動産を売却する際に税金を後回しにできる圧縮記帳についてご存知でしょうか。税制上の言葉で不動産売買の中でも難しい領域といわれています。聞き慣れない言葉ではありますが、知っておくと役立つ可能性

続きを読む

不動産売却は、相手がいる契約なのでお互いに円滑な手続きが望ましいです。売却を決めたらまずは必要書類を確認しましょう。物件の詳細を買主に伝えるための大切な役割を持つ必要書類はなるべく早めに準備

続きを読む

住宅を手放す際は、事前に大まかな流れを把握しておくとスムーズに進めることができます。本記事では、不動産を売りに出す際の一般的な流れについて紹介します。具体的にかかる費用や、スムーズに進めてい

続きを読む

日常的に耳にするような言葉ではないかもしれませんが、専任媒介契約の意味を理解していないと、契約をした後で取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。本記事では、不動産売却における専

続きを読む

不動産売却をするとき、不動産の価値を決めるポイントとしても非常に重要なのが、瑕疵の有無です。瑕疵があるのに、それを買主に伝えずに売却してしまうと、売主は「瑕疵担保責任」を負わなければいけませ

続きを読む

家を売る時期について、迷われたことはないでしょうか?マイホームという資産は価値ある資産の代表格であるため、売るタイミングを間違えると大きな損失となります。そのため、家を売るタイミングを把握し

続きを読む

現在所有している家を手放そうと、不動産売却を検討している方は多いでしょう。不動産売却をするとき、必ず確認しなければいけないのが「瑕疵」です。瑕疵があるにも関わらず、それを買主に隠して売却して

続きを読む

相続で土地を取得したけれど、使いみちがなくて売却したい。そんな人はきっとたくさんいるでしょう。そして、不動産の売却なんて初めてだからやり方を詳しく知りたい、税金面で気を付けなきゃいけないこと

続きを読む